淡路島の玉ねぎ
玉ねぎは、インドなどの中央アジアを原産地とし、そこから西に広がったと言われています。紀元前3千年の古代エジプトでは食用野菜として栽培され、ピラミッド建設の従事者が玉ねぎを大量に消費していたと言われています。玉ねぎの滋養強壮効果は当時から知られていたのかもしれません。
日本では江戸時代に南蛮船によってヨーロッパから伝えられたのが最初と言われています。その後、明治4年(1871)に北海道で、明治17年(1884)ごろに大阪で栽培が始められました。淡路島では明治21年(1888)に賀集村(現南あわじ市)で試作されたのが始まりです。
当初は需要も少なく、なかなか上手くいきませんでした。価格暴落との戦いで、すぐに捨てられるように「玉ねぎづくりは川端でやれ」とも言われていましたが、戦後の食の洋食化に伴い需要が拡大し、飛躍的な躍進をとげることとなります。
淡路島玉ねぎは、品質を重視し、栽培技術の確立・向上、品種改良などを重ねる事により、今では他産地よりも甘くて柔らかい、「美味しい玉ねぎ」と言われるようになりました。
たまねぎには色々な品種があるのをご存知ですか? 一般的に淡路島でよく栽培されているのが、中生種のターザンと中晩生種のもみじです。最近では、極早生種のタカニシキや早生種の七宝も栽培されるようになりました。極早生・早生種は、辛味が少なく水分量が多いため、「甘くてジューシーな玉ねぎ」として、サラダなどの生食用に好んで使われています。
いつも食べている玉ねぎの部分は、実は「葉」の部分を食べてるって知ってた? 正確には「鱗形(りんけい)」と言うんだ。茎は玉ねぎの付け根の白い部分だけなんだよ。
“玉ねぎ氷”もオススメ!
糖尿病、高血圧に、最近では美肌効果や免疫力アップの効果も注目されている玉ねぎ。玉ねぎは調理しやすい野菜ですが、毎日調理するとなるとちょっと大変です。そこで玉ねぎ氷しておくと簡単・便利!味噌汁、スープ、ジュースに入れたり、カレーや煮物などに入れていただくと料理の味もアップしますよ。
参考:玉ねぎ氷の効果と作り方
>玉ねぎ氷の作り方<
- ① 皮をむいた玉ねぎ3〜4個を、切らずに電子レンジで加熱(600Wで5分~10分)する *お皿に載せてラップをかける、または耐熱ポリ袋に入れて加熱
- ② 少し水を加えてミキサーで回す
- ③ トロトロになったら氷冷皿へ移す